寺院セミナー IN 名古屋 2016 (主催:小堀&寺院デザイン)【終了しました】

※このイベントは終了しています。

【終了しました。多数のご参加ありがとうございました。】

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テーマ:臨床宗教と葬式仏教── 新時代の布教のあり方を考える

■実践を重視する臨床宗教という考え方
■信仰の異なる人にも安らぎを
■檀家は仏教の信仰を持っているか?
■教学と先祖供養のはざま
■葬式仏教を極めることが寺院再生の鍵

臨床宗教という宗教活動の新しい波

東日本大震災の後、たくさんの宗教者が、被災地で支援活動を行いましたが、宗教者として何ができるのかについて、悩む人も少なくありませんでした。

例えば仙台市では、宗教宗派を超えた宗教者や医療の専門家、心の専門家が集まって、葛岡斎場(火葬場)に「心の相談室」を設置し、被災者の心のケアを行ってきました。しかし宗教者の多くは、相談に訪れた人たちに対して、自分たちは充分な対応ができていないと感じていました。異なる信仰を持つ人への接し方がわからなかったり、極限状況にある人に何をしてあげればいいのかがわからなかったり、ということも少なくありませんでした。
本来仏教は、死と向き合ってきたはずなのですが、現代ではその実践性が失われてしまったと、多くの僧侶は実感したのです。

そしてこの相談室を運営する人たちの中に、日本版チャプレンとでもいえる宗教者の育成が必要であるという考えが生まれていきます。チャプレンとは、施設や病院などで、様々な信仰を持つ人のために活動する宗教者のことを言い、欧米では一般的な存在となっています。

臨床宗教師は、「心の相談室」の相談室長をである医師の岡部健氏と、事務局長の東北大学の鈴木岩弓教授が中心となって企画されます。そして平成二十四年、東北大学に実践宗教学寄付講座が生まれ、臨床宗教師の育成を始めることになったのです。

その後、この講座は他大学にも取り入られ、龍谷大学、高野山大学、種智院大学、鶴見大学、武蔵野大学、上智大学にまで広がりをみせています。

求められているのは葬式仏教を極めること

一方、現代の仏教は葬式仏教であり、教えを説くことが充分にできていないと言われています。こうした現状に引け目を感じている僧侶は少なくありません。

しかし仏教が葬式仏教であることは、ほんとうに問題なのでしょうか。実は葬式仏教への批判をよく聞いてみると、仏教が葬式仏教であることへの批判ではありません。むしろ葬式仏教がきちんと機能していないことへの批判です。その意味では、現代の寺院には葬式仏教を極めることこそが求められていると言うことができます。

臨床宗教と葬式仏教が仏教を再活性化させる

今回、セミナーでは、臨床宗教師の生みの親でもある東北大学の鈴木岩弓(すずき いわゆみ)教授と寺院デザインの薄井秀夫(うすい ひでお)代表を呼んで「臨床宗教と葬式仏教」について考えます。

鈴木教授には、日本人の根っこにある信仰はどのようなものかを示していただき、そこから臨床宗教や現代仏教について解説するとともに、教義と人々の信仰の間にあるズレを、宗教学の視点から分析していただきます。

またもうひとりの講師である薄井代表からは、日本独特の葬式仏教という信仰のあり方に注目して、現代における葬式仏教の問題点と可能性について解説をしていただきます。そして葬式仏教のいい面を伸ばしていくことこそが、寺院活性化への道であることを示していただきます。

さらに対談では、臨床仏教という視点から葬式仏教について考え、葬式仏教の発展性について議論をしていく予定です。仏教は現代において制度疲労をおこしつつあり、以前は通用していたことが、まったく通用しないということが多くなっています。その意味では、新しい臨床宗教という考え方、古くから親しまれている葬式仏教というあり方の中に、現代のお寺がより存在感を高めていくためのヒントがあると思います。

ぜひ、たくさんの方に参加いただければと思います。

講義内容①:「臨床宗教と現代の布教」
講師:鈴木岩弓 氏(すずき・いわゆみ)
東北大学教授。1951年東京都生まれ。東北大学文学部卒業後、同大学院へ進学。島根大学助手・講師・助教授を歴任後、1993年から古巣の東北大学宗教学研究室助教授となり、現在は教授。専門は宗教民俗学・死生学。編著に『いま、この日本の家族―絆のゆくえ―』弘文堂、『変容する死の文化―現代東アジアの葬送と墓制―』東京大学出版会など。

講義内容②:「葬式仏教を再構築する」
講師:薄井秀夫 氏(うすい・ひでお)
寺院デザイン代表取締役。寺院の運営コンサルティング会社の寺院デザイン代表。永代供養墓の事業計画や運営コンサルティングをはじめ、お寺と地域の協働、行事の企画などのサポートを行っている。著書に、『寺院墓地と永代供養墓をどう運営するか』『人の集まるお寺のつくり方』『10年後のお寺をデザインする』など。

 

主催:株式会社小堀寺院デザイン
後援:名古屋禅センター寺院コム

 

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